[本] 「いい本なのに思想出し過ぎ」〜日本語の作文技術

語学や文化の側面からの考えを説明しながら,作文技術について解説している.書きたい文章の構成よりも文自体の書き方についての説明が多い.「自分が笑わない」文章は書く,「紋切型」の文章を書かかない,などの無神経な文章」の章で提案されたルールは確かに安っぽい文章の特徴を明らかにしたものであった.具体的な例文を持って,係り受けや「てにをは」を解説しているので,単純な文の書き方に関する解説も読みやすい.

ただ・・・・.こういう解説本に政治の主義主張を前面に押し出すのは,論点や指向がずれてしまうので止めるべきだと私は思う.私と本多氏の思想が合わない.それは仕方がないにしても,全体的に「反米左翼」すぎる.随所で西洋中心主義に偏りすぎた日本語に対する日本人の語学の悪い点を明朗に論理的に指摘している.しかし,自由資本主義否定,毛沢東肯定,アメリカの否定について述べている例文やら引用文献が散見されるため,日本語に対する日本語の態度を本当に悪いと思っているのか,ただの反欧米主義者なのかわかりにくい.もうちょっと真ん中より文章について書くべきであろう.

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 コメント

さ:

本多勝一に、それを期待しても無理っす:-)

逆にイデオロギー性を徹底的に排除した文章読本だったら、「楽しい「つづり方」教室」(塔島ひろみ)がいいですね。

sonson:

wikiにありました.なるほど.不勉強でした.
Wikipedia

さ:

おそらくご期待に沿う本は「説得できる文章・表現200の鉄則」(日経BP)だと思います。とにかく、あきれるほど明快です。

るいーじ:

 読んでみてくれたようで、ありがとう!
 僕もおんなじこと感じたけど、まあ「文章の書き方」ってことだけ抽出して勉強になったと納得してました。
 確かに、文章と関係のない、著者の思想の部分を削った本にすると、もっとスリムで読みやすく明快になりそう。
 

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