[本] 下流志向

講演内容をまとめた本.実際のデータの分析に基づいた論文や分析形式のものではないが,筆者の意見に同調できる部分は非常に多かったし,このどうしようもない状況を考えさせられる内容だった.
・抜粋・・?借りた本なので,正確ではない.
良い大学に進学し,良い会社に入社し,出世する.
このモデルが崩れたとしても,「学校で勉強しても
幸せになれない.」という結論に至らない.よりい
っそう,勉強しなければ,幸せになれないというこ
となのだ.

その通りだと思う.

すべてを経済原理に置き換えてとらえるために,「学ぶ」ということを,「苦役」を支払い何かしらのサービスをもらうことだと,昨今の「学ぶ」ことを放棄する若者は勘違いしているのだと筆者は,持論を展開する.この意見は,苦しい点があるが,まぁ,わからなくもない.しかし,「これを勉強して何の意味があるの?」という質問を一元化するのはやめていただきたい.

これは,学ぶことを値踏みしている以外に,その学習対象が難しい,つまり抽象的すぎるため,何かしらの具体例や応用例の提示を求めているときに出される質問である可能性もあるためである.
彼がいうようにそういうことすらも,学びの内に見いだすべきなのかも知れないが,それはちょっと違うと私は思う.

まぁ,投げかけられた質問が,前者であるか,後者であるかは,その生徒と少し話せばわかるので,その可能性を無視しているのかもしれないが.

とにかく,刺激的な本だった.
「ハードワーク〜低賃金で働くということ」と併せて読んでもらいたい.

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